日本美術刀剣保存協会 保存刀剣 南北朝時代 約650年前 地沸微塵に厚く付く美しい地鉄に金筋掛る名品 脇差 無銘 後代三池 法量 説明 長さ
反り
元幅
元重
鎬厚
茎長
重量 33.0cm
0.4cm
3.4cm
0.33cm
0.55cm
12.0cm
317g 菖蒲造、庵棟、身幅広く、反り浅く付く。鍛は、小板目肌に、板目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るい。刃紋は、直刃調に、浅くのたれて、ほつれ掛かり、小足よく入り、小沸つき、金筋掛かり、匂口明るい。帽子は、直ぐに小丸。彫物は、表裏に太い棒樋を掻き通す。茎は、大磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔一、ハバキは、金着二重。
三池とは、筑後国三池の地に在住した刀工達で、その祖は平安時代末期の名工として名高い典太光世であり、加賀前田家伝来の名物「大典太」が代表作として知られている。三池派は、その後南北朝にかけて続いている。この刀は、身幅3.4cmと広く、浅く反りが付き、豪壮な南北朝の寸延び短刀で、地沸が微塵に厚くつき、地景細かく入る美しい地鉄に、直刃長の古調な刃を焼き、小足よく入り、小沸つき、金筋掛るなど刃中よく働く名品である。


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